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ヴィジョナリーにヴィジョナリーはいらない

投稿日:2015-10-26 更新日:

ずいぶん前の話だが、ある有名な(皆さんよく知っている)社長の話を聞く機会に恵まれた。
事前のイメージ通り大変魅力的な方で、ヴィジョンを持っていて行動力のあるタイプだとお見受けした。

自分は、このようにヴィジョンと行動力がある社長をほかにも知っている。
そして、社長の特徴だけではなく、幹部の特徴も共通していることに気づいたので、少し掘り下げてみる。
(サンプルサイズが非常に少ないのでどれだけ一般化できるかは不明だけど)

ヴィジョナリーの社長と、ヴィジョンを持たない幹部たち

ヴィジョナリーは、自分のヴィジョンを実現することに一生懸命だ。
だから、部下に対する評価も、ヴィジョンの実現のために役立つかが最重要指標となる。

言い換えると、部下が取る行動は、ヴィジョナリーの役に立つかどうかで評価される。
したがって部下が自分のヴィジョンを持つインセンティブが存在しない

ヴィジョナリーは、自分のヴィジョンが一番大事だから、ほかのヴィジョナリーを必要としない。
その結果、ヴィジョナリーの社長が引退したら、その会社はヴィジョンを失う。

自分が出会ってきたヴィジョナリー社長の脇を固める幹部たちは、いずれもヴィジョンを持たず、ミッション遂行型の人間だった。
確かに、企業の幹部を務めるだけあって頭がよく、行動力もある。
だが、リーダーシップを発揮して人を巻き込んでいく、というタイプではないのだ。

ヴィジョナリーなんていらない by ヴィジョナリー

それでも、ヴィジョナリーはそのような(ヴィジョンを持たない)人材を欲する。
そしてミッション遂行型の人間は、与えられた仕事をうまく遂行することはできるが、ミッションを与える側にはなれない。

ヴィジョナリーには、自分以外のヴィジョナリーはいらないのだ。

このパラドックスをうまく解消しなければ、会社は潰れるか、せいぜいヴィジョンのない無個性な組織として維持されるだろう。

とはいっても、社長は創業者として社会的成功を収めているわけで、決して間違っていたわけではない。
個人の成功でよしとするか、多くの人が楽しく働ける会社を作るのを目指すのか、あとは志の問題だ。

以上!

-Life

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