Square Beat Engine

Blog for variety of things…

MS-Office

[Excel][VBA] ブックの手動計算とValue(xlRangeValueXMLSpreadsheet)の危険な関係

投稿日:2015-10-16 更新日:

VBAを使ってExcelで複雑なツールを作ろうとすると、いろいろと細かい部分でつまずくものだ。

今回は、ブックの計算を手動にしていても、特定の条件下で自動に戻ってしまうという現象に遭遇した。

Value(xlRangeValueXMLSpreadsheet)のワナ

こちらの記事で紹介した通り、VBAでValueプロパティを使うと、値だけでなく書式もコピーできる。
コピー&ペースト操作でクリップボードを経由する必要がないため、予期せぬ誤動作を防げる便利なメソッドである。

そんな便利なメソッドだが、いくつか問題点を抱えている。

xlRangeValueXMLSpreadsheetは手動計算から自動計算に戻す

どうやらValue(xlRangeValueXMLSpreadsheet)で転記を実行すると、その時点から手動計算が自動計算に設定が変更されてしまうようだ。

理由はよくわからないが、おそらく計算結果を正確に転記させるような仕組みになっているのだろう。

コード例

 xlRangeValueXMLSpreadsheetはスピードが遅い

実行速度が遅いのも重大な欠点となっている。
スピードが重要になる処理であれば、別途書式設定用のプロシージャを作成して、Valueで値のみ転記した後に書式設定プロシージャを実行する方がいいだろう。

コード例 実行速度が遅いパターン(xlRangeValueXMLSpreadsheet)

コード例 実行速度が速いパターン(値の転記と書式設定を分ける方法)

なお、値の転記と書式設定は以下のようにも書くことができる。

まとめ

Valueプロパティの引数にxlRangeValueXMLSpreadsheetを取れば書式ごとコピーできるが、スピードが遅いという欠点があるのが残念。
利便性と欠点を理解して、適切な場面で使っていきたい。

以上!

-MS-Office

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

[Excel][VBA] ワークブック・ワークシートを明確に指定

前々回・前回に引き続き、セルに文字列を記入するときのコードについて考えてみます。 今回は、ワークブック・ワークシートを明確に指定する必要性を検討します。 なぜ指定するのか セルの操作をする際、ワークシ …

[VBA] 数値からRGBを求める関数

VBAでは、RGB関数を実行して数値を求めることは可能だが、数値からRGBの各値を得る関数は存在しない。 プロパティから色を取得すると数値で表現されるため、数値からRGB値を求める関数を作成してみた。 …

[Excel][VBA] 罫線のコピー

あるセル範囲の罫線を、別のセル範囲にコピーするメソッドを紹介する。 概要 VBAには、あるセル範囲から別のセル範囲へ罫線をコピーするようなコマンドが存在しない。 クリップボード経由でコピーすれば簡単だ …

[Excel][PPT][VBA] エクセルとパワーポイントの改行コードの違い

VBAで、エクセルからパワーポイントに改行を含む文字列をコピーしようとしたとき、若干つまずいたのでメモ! この記事で解決できる課題 パワーポイントの箇条書きでは、Enterで次の段落に移動し、新しい箇 …

[PowerPoint VBA] PowerPoint.Shapes.Chart エラー発生

パワーポイント2007のVBAで、予想外のエラーに遭遇し、解決できたのでメモ。 いきなり結論 パワーポイント2007は、インストール直後はPowerPoint.Shapes.Chartを実装していない …